十字架降下

 


目次

◆天地創造
◆アダムの創造
◆女の創造
◆蛇の誘惑
◆楽園追放
◆楽園追放
◆カインとアベル
◆ノアの箱舟
◆大洪水
◆鳩を放つ(ミレイ)
◆鳩を放つ(ドレ)
◆ノアの祭壇
◆受胎告知
◆羊飼いの礼拝
◆東方三博士の旅
◆三博士の礼拝
◆エルサレム入城
◆弟子の足を洗うキリスト
◆最後の晩餐
◆ゲッセマネの祈り
◆聖衣剥奪
◆十字架の下での悲しみ
◆十字架降下
◆我に触れるな
◆キリストの洗礼1
◆キリストの洗礼2
◆悪魔の誘惑
◆ペテロとアンデレの召命
◆マタイの召命

日本聖書協会発行『アートバイブル』より
『アートバイブル』の絵の使用については、当サイトより日本聖書協会に申請をして、同協会より許諾を得ています。」2007N10010 ●聖書からの黙想は、:坂野慧吉著「創世記」『新聖書講解シリーズ:旧約1」(いのちのことば社発行):を参照しています。

「名画で巡る聖書の旅」

バイブル・アンド・アート・ミニストリーズ / 代表 町田 俊之

■第23回 ウエイデンの「十字架降下」(1435年、マドリード、プラド美術館)

23、ウエイデンの「十字架降下」

◆ 聖書箇所

 さてここに、ヨセフという、議員のひとりで、りっぱな正しい人がいた。この人は議員たちの計画や行動には同意しなかった。彼は、アリマタヤというユダヤ人の町の人で、神の国を待ち望んでいた。この人が、ピラトのところに行って、イエスのからだの下げ渡しを願った。それから、イエスを取り降ろして、亜麻布で包み、そして、まだだれも葬ったことのない、岩に掘られた墓にイエスを納めた。この日は準備の日で、もう安息日が始まろうとしていた。ガリラヤからイエスといっしょに出て来た女たちは、ヨセフについて行って、墓と、イエスのからだの納められる様子を見届けた。   
  −ルカ23:50〜55節−

◆聖書からの黙想

 十字架の上で息を引き取られたイエスをヨセフという議員がピラトに下げ渡しを願い出て、自分の所有の墓にイエスの遺体を納めた。ルカはこのヨセフを「りっぱな正しい人」と描写しているが、彼の行動は、他のユダヤ議員たちによるイエスの裁判の不当性を訴えているものである。
  ルカはそれだけでなく、この前の記事においては、悔い改めた犯罪者の十字架上のことば、また百人隊長の告白なども記して、イエスの無罪性をわれわれに強く語っている。
  イエス・キリストは、自分の罪の故ではなく、人類の罪による罰の身代わりとして十字架につかれ、そして墓に葬られたのであった。

◆絵画からの瞑想

・ このイエスの遺体を十字架から降ろそうとしている場面には多くの悲しみをたたえている人々が登場しています。特に取り上げるべき人物は、左側には赤い衣を着た弟子のヨハネ、その隣には泣き崩れている母マリア、そしてイエスの遺体を背後から支えているニコデモ、そして足を支えているアリマタヤのヨセフ(この人物がイエスの遺体を自分の墓に納めた)、そして右端にはマグダラのマリアです。
・ 特に深い悲しみのゆえに気を失っているように見えるマリアに注目してみると、イエスのからだの方向とマリアのからだの方向とが重なって見えることが特徴です。これはイエスの死への悲しみがどれほど大きなものかを物語っています。イエスとマリアには三つの共通点が見られます。閉じている目、近くで垂れ下がっている手、そしてお互いの足の方向・・・作者ウエイデンは視覚的な構図を的確に用いて、マリアの悲しみを巧みに表現していることがわかります。マリアの顔に近づくと、そこにはうっすらと涙まで描かれているのです。

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