ペテロとアンデレの召命

 


目次

◆天地創造
◆アダムの創造
◆女の創造
◆蛇の誘惑
◆楽園追放
◆楽園追放
◆カインとアベル
◆ノアの箱舟
◆大洪水
◆鳩を放つ(ミレイ)
◆鳩を放つ(ドレ)
◆ノアの祭壇
◆受胎告知
◆羊飼いの礼拝
◆東方三博士の旅
◆三博士の礼拝
◆エルサレム入城
◆弟子の足を洗うキリスト
◆最後の晩餐
◆ゲッセマネの祈り
◆聖衣剥奪
◆十字架の下での悲しみ
◆十字架降下
◆我に触れるな
◆キリストの洗礼1
◆キリストの洗礼2
◆悪魔の誘惑
◆ペテロとアンデレの召命
◆マタイの召命

日本聖書協会発行『アートバイブル』より
『アートバイブル』の絵の使用については、当サイトより日本聖書協会に申請をして、同協会より許諾を得ています。」2007N10010 ●聖書からの黙想は、:坂野慧吉著「創世記」『新聖書講解シリーズ:旧約1」(いのちのことば社発行):を参照しています。

「名画で巡る聖書の旅」

バイブル・アンド・アート・ミニストリーズ / 代表 町田 俊之

■第28回 ドウッチオの「ペテロとアンデレの召命」
        (1311年、ワシントン、ナショナル・ギャラリー)

28、ドウッチオの「ペテロとアンデレの召命」」<アートバイブル:p.39>

◆ 聖書箇所

  「イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、二人の兄弟、ペテロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレが、湖で網を打っているのを御覧になった。彼らは漁師だった。 イエスは、『あたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう』と言われた。二人はすぐに網を捨てて従った。」
                           −マタイ4章18〜20節−
◆聖書からの黙想

 いよいよイエスは、ガリラヤで伝道を開始されました。ガリラヤ地方は紀元前8世紀にアッシリヤに侵略され、ガリラヤ人には異邦人の血が混じり、ユダや地方に住むユダヤ人からは「異邦人のガリラヤ」と軽蔑されていた地でした。イエスは、そこを初めの宣教地とされたのでした。  まず、イエスは自分の伝道活動を手伝ってくれる弟子を呼び集められます。神のみ業は、まず神から人に働きかけてこそ成り立ちます。人間の願いや思いが神の計画とされるのではなく、神の意図や計画が人間に示されて行くのです。  イエスは、ガリラヤ湖で漁師として生活している兄弟のシモンとアンデレを見つけました。 彼らに即座の職業転換と家から離れる事を厳かに命じるのです。もちろん、これは相手の自由意思に訴えての呼びかけでした。  この呼びかけに、すぐにこの兄弟たちは従いました。おそらく彼らはすでにバプテスマのヨハネの弟子であったようで、このヨハネを通してイエスが何者であるかも知らされていたことが考えられます。それと同時に、ふたりを見つめておられたイエスの眼差しは、威厳と静けさに満ちたものであり、彼らの思いが、このお方について行きたいとの決断に導いたのでしょう。  彼らのイエスとの出会いは、彼らのそれまでの人生を変え、彼らは未知の世界に出て行きました。

◆絵画からの瞑想

 たった三人しか描かれていない絵は、とてもシンプルです。三人とは、左側の岸に立って手を差し出しているイエス、そして右側に舟の中にいるおそらく左のペテロと右のアンデレ。 イエスの弟子になることへの呼びかけに単純に従ったように、この絵もとても単純であることが、みことばの力強さを表わしていると思います。この時代の絵は、ルネサンス前の時代で遠近法も発見されていないので、人物も背景の自然(岸や岩)も、象徴として描かれていました。全体的に平面的であることも特徴です。  しかし、それぞれの人物は、個性的に描かれており、単純ではあっても単調ではありません。 イエスはしっかりとペテロを見つめ、ペテロもイエスに全神経を向けています。イエスの深い眼差しに応えてこのふたりはイエスの弟子としての新しい歩みを始めます。

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