「日本景教研究会」発会のご案内


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「日本景教研究会のご案内
 
私に神様から与えられたヴィジョンである「日本景教記念館」の設立を祈っています。その一環として「日本景教研究会」を設立して、景教の正しい理解や問題提起など、会報(季刊誌)を通して発表していきたいと願っています。どうかご理解とご支援頂きますようお願い申し上げます。

唐代中国景教はアジアの極東にまで伝わりました。景教の教えや歴史を学び、景教研究を通し宣教も視野に入れて「日本景教研究会」を設立しました。 今後もアジア各国の景教資料を集め、中国西安に保管されている「大秦景教流行中国碑」の等身大レプリカ碑を購入し、「日本景教記念館」を設立することも考えています。(購入費とコンテナで輸送費が300万円かかります。写真と同じ景教碑を購入予定)

景教はイエスの教えで、中国の唐代にシルクロードをユダヤからシリア、中央アジアを経て中国に伝わった古代のキリスト教です。その源流はイエスの弟子のトマスで、彼は中央アジアやインド、中国にまでイエスの教えを宣教したと言われています。  
日本はシルクロードの最果てで、ペルシア、中央アジア、中国などの文化・宗教が多く入ってきました。安土桃山時代に入ったキリシタンは西方ローマ・カトリックです。明治時代以降に入ったプロテスタントも、欧米の西方キリスト教です。日本での伝道に際して、欧米の文化と日本の文化との接点は少なく、これらを積極的に学びつつ福音宣教と教会形成を考えていきたく願っています。
皆様からの資料のご提供、問題提起など宜しくお願い申し上げます。

2009年4月1日   川口一彦
 
設立発起人(2009年設立当初)
 

川口一彦氏(愛知福音キリスト教会牧師<愛知>)
穂森宏之氏(イーグレープ代表<東京>)
湯沢英房 <てるふさ>氏 (日本バプテスト宣教団・東向日教会牧師<京都>)
ハウディシェル・ブラッド氏(高校英語教師〈奈良>)

 
今後の活動予定
 
①季刊誌「景教」を通して、正しく景教を理解し啓蒙する  
②各国の景教遺跡巡りツアーの実施  
③各地での景教セミナー開催  
 

事務局:〒486-0917 愛知県春日井市美濃町2-207-2(川口一彦氏宅) 
℡&ファクス 0568-36-1924、携帯09039557955

 
会則

1. 会の設立目的は、景教を正しく理解することに努力し、景教を広く伝達し、啓蒙する。
2. 会員は会費(年間3000円)を納めて会員となり、季刊誌に研究発表し親睦を行う。会費は会報発送費、事務費、
     講師料、日本景教記念館設立資金などに充当する。
     会費の送り先は、事務局の住所か郵便振替「00870-5-26457 川口一彦」の口座にお願いします。
3. 会報は季刊誌「景教」とし、年に四回(6月、9月、12月、3月)発行する。
4. 運営委員は4~5人を置き、川口一彦氏がリーダーシップ(会長兼運営委員長)をとる。運営委員は、設立当初は
     以下の各氏である。
     川口一彦氏(愛知福音キリスト教会牧師<愛知>)
     穂森宏之氏(イーグレープ代表<東京>)-後援
     湯沢英房<てるふさ>氏 (日本バプテスト宣教団・東向日教会牧師<京都>)-景教記事
     ハウディシェル・ブラッド氏(高校英語教師<奈良>)-景教の英文関係記事その他

 

季刊誌 会報2009,4,1

            「創刊第壱号」(抜粋)55

 

事務局:〒486-0917 愛知県春日井市美濃町2-207-2(川口一彦氏宅) 
℡&ファクス 0568-36-1924、携帯09039557955955

 
創刊第壱号(2009年4月発行)
目次
連載  
①各国で発見された景教徒のシンボルの十字  
②中国景教遺跡を訪ねて 
③使徒トマスと東方アジア宣教について  
④日本への景教の影響を考える  
⑤これまでの日本景教の研究に思う
 

1. 各国で発見された景教徒のシンボルの十字(川口一彦)

左のモニュメントはインド南西部ケララ州コッタヤムのシリア正教会に置かれている。これは使徒トマスと東方教会の伝道によって建てられた。
十字外周のシリア文字は、「メシアと上なる神と聖霊を信じる者は、十字架の上で裂かれた恵みによって贖われる」とある。6世紀から9世紀の作。
十字の上部と左右の先端は景教関係の十字型と似ている三位一体神を表現している。
十字型を支えている植物は、なめつめヤシで景教碑の植物と共通している。

 
ウズベキスタンで7-8世紀の作
景教徒たちの納骨箱
  ペルシア湾のカーグ島出土
6世紀頃の作
  中国福建省泉州での作
14世紀頃 景教徒墓石
   
 

2. 日本に景教徒が来たことへの疑問

以下の続日本紀の記事からの誤記について
①の『続日本紀』には「景人」なる文字は一切出ない。「唐人」しか出ない。
①下の左は漢文、右は現代訳

   
 

「唐人」を「景人」としたのはどの著書からか。
②は1962年創元社から出版の「日本精神史とキリスト教」関根文之助著。
この影響も大きい。しかし関根著も彼以前の他の著者からの引用である。

 
 


③は神直道著「景教入門」で本書 だけが正しく伝えている。
④はケン・ジョセフ著「十字架の 国・日本」で断定と間違いが見える。
⑤は久保有政、ケン・ジョセフ共 著「封印の古代史2【仏教・景 教篇】で断定と間違いが見える。
⑥は川口一彦著「景教のたどった 道」で、間違いを書いていた。
再版で訂正した。
他に淵江淳一著「神道とイスラエ ル古代思想とキリスト道」も「景 人」とした引用は、比屋根安定著

日本基督教史」(1949年)である
 

英文では三つの著書に影響されている。
下の英文はヤング牧師の「By Foot to China」(1984年発行)の一文で、この説 は下の手島郁郎氏の英文から引用して、景教が来日したと断定してしまいました。

 

下の英文(1973年発行)は手島郁郎氏の景教徒が来日したとの文です。

 

このヤング牧師の他の引用は、日本語に訳された『東洋の基督教 景教東漸史』(1940年発行)ジョン・スチュアート著、賀川豊彦訳の英文原著(1928年発行)からの引用でもあります。
ところがこの本の日本語訳には英文の光明皇后や景人についての文が削除されて翻訳されていません。
以上の要点を指摘されたのは、「日本景教研究会」設立発起人の一人のブラッド・ハウディシェル氏です。感謝します。

 

 


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